【948】「前上がりに切る理由は？」「表面を切る理由は？」多毛 硬い直毛のレイヤーカット

【難しい条件のお客様が集まるヘアサロン】

【表面をカットして 太い髪型を細長く】

【ヘアスタイリングしないヘアサロン】

【貴女の条件は活かせる】

本日の撮影希望者

ヘアカット7ヶ月後

髪が「多毛で」「硬い」「直毛」

毛先がツンツンと硬く収まらない条件ですな

今回は「髪の長さを伸ばす」ということで

襟足の長さは切らずに

表面と顔周りをカット

基本的に「前下がりのロングヘア」や

前下がりのミディアムヘアはバランスが悪く

毛先がハネやすいです

というか「特殊な髪型になります」

しかし

アウトラインは前上りで

段差の付け方を前下がりする髪型はカッコ良いです

↓顔周りが短く襟足が長い

「前上りのアウトライン」

しかし

「後頭部の丸み」は中央が1番高く

サイドに行くにつれて少し下がっている

「段差は前下がり」な状態

上記の顔周りを

肩に付く程度に長く残していても

アウトラインはまだ「前上りです」

こういった髪型に

前下がりのロングと言う方も

いらっしゃいますが

アウトラインは「前上りなので」

「前下がりの髪型とは言いません」

そして

私の作るボブもほとんどが

「水平のアウトラインです」

水平のアウトラインに対して

後頭部の丸みを造作するので

結果的に

前下がりのアウトラインと

勘違いしている方が多いです

↓切り口は水平ライン

後頭部の段差を丸く作ってあるので

前下がり風になっていますが？

切り口は水平です

同じく

切り口は水平

同じく

切り口は水平

同じく

切り口は水平

こちらも切り口は水平

などなど

阿部はほとんど

「前下がりのアウトラインは作りません」

「(アウトラインの)前下がりは

「伸びると」毛先の収まりが悪いからです」

髪が伸びて

肩に付きはじめる頃に

「せめて水平か？」「前上り」に切るべきです

しかし

水平でもかなり厳しいです

肩に付くと

ほぼハネます

その理由は

「表面を短く切っていなく、

段差が入っていない事と」

肩や胸に当たって

「毛先の逃げ場」(まとまる切り口)がなくなるからです

逆に

表面を短くレイヤー状にカットしてあれば？

水平ロングでも

肩に当たってハネづらくなります

更に

アウトラインが

少しでも前上りにカットされていたら？

胸に当たって毛先が内側に向きやすくなります

物理です

昔ながらの基礎カット理論

そんな今回の「前上りと」

「表面のレイヤーカット」ですが？

前上り加減と

レイヤー加減は

最大限に付けています

もっと

なだらかに「その差」を付けていたら？

自然な髪型になりますが

伸びた際に

「前上りやレイヤー加減が鈍くなるので」

強めに「差を」付けています

↘︎表面をかなり短くハイレイヤーに切り揃えましたが

しかし

横から見ると襟足も長く伸びているので菱形シルエットに

今回の撮影希望者の7ヶ月前

頭頂部の表面を残しめのグラボブなので

長く伸びると

表面の段差を感じづらくなります

↓そんなヘアカット7ヶ月後

条件もかなり難しいです

ガツンと硬い直毛で

毛量も多い

骨格も縦長気味で丸さが少ないので

髪型を丸く作りづらい条件

切る前

↓

ブロッキング

↓

ウエットカット終了後

襟足の中央部分は切らずに

顔周りと表面を限界までカット

まだセニングしていない

全ての毛先をパツンと切り揃えて乾かしたダケ

レイヤーカットの切り口に沿って

毛先のみをガンガンにセニング

表面の髪が裾野まで覆い隠していた頃は

髪型が太く見えますが

表面を短く切ることで

「覆い被さり」が減るので

縦長シルエットに収まる

後頭部もかなりのゼッペキ後頭部ですが

段差で立体感が出る

しかし立体感を求めず

ツヤツヤ感を求めたら？

表面はもう少し長めに残せます

昔ながらの基礎カット理論と

基本技術があれば？

1人1人の目的に合わせて調整が可能です

どんなに難しい条件のお客様でも

「貴女の髪質ではムリ！」が無くなります

とにかく

「正しくカット可能ならば？」

「貴女の髪質は活かせます」

動画だと「ヘアスタイリング無し」や

「手で動かした質感などが」良く分かります